婦人

問診では何でも話そう

聴診器

医師には本当のことを

初診の時にはうつかどうかの診断のために、今までの経過に関して、そして、今の心や体の状態に関して話を聞かれることが中心になります。医師と直接会う前に、看護師やカウンセラーが本人や家族から話を聞くこともあります。その場合は、あらかじめ決まったフォーマットの問診票でアンケートのように1問ずつ尋ねていく形式がとられる場合が多いです。これらの初回面接は必ず行われるわけでなく、症状や状態によって異なり、話をするのが辛く、うつの症状が重いと判断された場合にはすぐに医師が対応します。医師からはうつ病の症状に関する質問ばかりでなく、人間関係や仕事の状況、家族関係などが聞かれます。加えて、経済的な事情などに関しても質問されるのが一般的です。これらの問題がからまってうつ病を発症する原因になることや、重大な影響を及ぼす場合もあるので医師は本人をめぐる環境の全体像を知りたがるわけです。また。うつの診断された場合に、治療を進めていくうえで、身近にサポートできる人がいるか、また、それは何人ぐらいいて、どのような関係性にあるのかなども質問されます。働いている場合は会社側のサポート体制やこれまでの仕事の状況なども答える必要があります。本人からすれば根掘り葉掘り聞かれて嫌だなという印象があるかもしれませんが、医師が正確な診断をし、治療方針を決めるうえでは、とても重要な情報になりますから、なるべく素直に答えることが大事です。医師には守秘義務がありますので、患者の許可なく口外することはないので心配せずにきちんと答えるようにします。病院へ行くと決めたなら、医師に隠し事をしても解決にはなりませんから、正確に答えるようにします。うまくしゃべる自信がないのであれば、要点を箇条書きして起き、当日は見ながら話すことや、医師にメモを見せながら話すとうまくいきやすいです。そして、医師の説明に納得ができない場合は、その場で何でも質問することが大事です。ただし、初診の時にすべてをというのはなかなか難しいですから、うつと診断された後は、何回かあって根気よく話をし、すべてに納得したうえで治療を進めていくことが重要になります。だからこそ、なんでも話せる医師に出会うことが大切です。